筋肉痛

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意外と軽視されがちな筋肉痛ですが、ひどくなると歩き旅の継続が困難になるほどの痛みを伴います。冷湿布や氷でしっかり冷やすことが、最善の対処法です。

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歩き旅と筋肉痛

筋肉痛というのは、普段の生活においても少し無理をすると起こるうえ、マメや腱鞘炎など他の脚の故障に比べて一般的になじみが深いため、どうしても軽視されがちです。

しかし、私自身もひどい筋肉痛に襲われ、あぜ道のど真ん中で一歩も動けなくなった経験があります。重傷の場合はそれほどまでに歩行に支障をきたすことがあるのです。

歩き旅における筋肉痛は、ほとんどの場合ふくらはぎにおこります。これは、自転車が主に太腿の筋肉を使うのに対し、歩きではふくらはぎを多く使うことに由来します。さらに、山道や自然歩道ではなく、ロード(舗装道路)を歩く場合は、より筋肉痛になりやすいため、いっそうの注意が必要です。

また、余談になりますが、重い荷物を背負って歩く場合には、背中の筋肉や筋を痛めることもあるので注意しましょう。

筋肉痛の予防

筋肉痛の予防としては、
 (1) ウォームアップとクールダウンをしっかり行うこと。
 (2) 荷物をできるだけ軽くすること。
 (3) 自分のペースを守って無理な歩行をしないこと。
などがあげられます。もちろん、正しい姿勢で歩くことも大切です。

また、最近のプロスポーツ選手は、クールダウン直後に筋肉を集中的に冷やしますが、これは歩き旅における筋肉痛の予防にも有効です。歩行直後にエアーサロンパスなどで筋肉を冷やしたり、冷湿布を貼っておいたりすると、翌日の筋肉痛がかなり軽減されます。

それでも、脚を酷使すれば筋肉痛に見舞われることもあります。それが単なる筋肉の疲労だけならある程度は問題ありませんが、炎症を起こしている場合には、きちんと対処することが必要です。

筋肉痛の対処法

炎症を起こしているときは、多くの場合、痛みと熱を伴います。そのため、とにかく冷やすことが最優先の対処方法となります。その際には冷たさが長持ちする冷湿布が最適ですが、エアーサロンパスなどの手軽なスプレータイプを活用するのもよいでしょう。

もし歩行中に「筋肉痛かな」と感じたら、早めに湿布を貼っておくのも有効な方法です。また、強い痛みがある場合には、休憩ごとに湿布を取り替えると、より効果が期待できます。

なお、究極の冷却法は氷です。症状が重い場合は、宿でもらったりコンビニで購入したりして、歩行中や歩行後に冷やすとよいでしょう。何日にもわたる歩き旅では、故障をできるだけ翌日に持ち越さないように心掛けることが大切です。