腱鞘炎

とにかく腱鞘炎は痛いものです。予防のために最も重要なのは、無理な歩行をしないことです。なりかけの段階で異変を見極め、湿布を貼るなどの対処を早めに行うことも大切です。
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腱鞘炎(けんしょうえん)とは?
腱鞘炎(けんしょうえん)とは、関節などを使いすぎたときに起こる関節の痛みです。執筆家が手首の腱鞘炎になるのは昔の話になりましたが、育児で子どもを抱きすぎて、手首を痛める母親や父親は、今でも少なくありません。
歩き旅において、足首や膝などに腱鞘炎の症状が出ることがあります。これは脚全体、特にアスファルトの道路を歩くことによる関節への負担が大きいことが主な原因です。
万が一、腱鞘炎になってしまうと、一歩ごとに激しい痛みにk襲われ、普通に歩くことも困難な状況に陥ってしまいます。
腱鞘炎の予防
私の経験から言うと、腱鞘炎になる原因の多くは、無理を重ねた結果です。
例えば、
(1)1日40~50㎞を越える歩行を何日も続ける。
(2)1時間に6~7㎞以上のハイペースで歩き続ける。
(3)自分の限度を超える重さの荷物を背負って歩く。
このような歩き方は、必ず脚に過度な負担をかけ、その結果として腱鞘炎を引き起こす可能性を高めてしまいます。できるだけ避けるようにしましょう。
発症しやすい部位は、足首が最も多く、次いで膝、足の甲の順です。これらの場所にビリッとした痛みが走った場合、たとえ軽くわずかなものであっても、腱鞘炎のなりかけを疑うべきです。
その際は、湿布を貼る、エアーサロンパスで冷やすなど、早めの対処をおすすめします。また、日常的な腱鞘炎予防として最も重要なのは、基本に立ち返り、正しい姿勢で両脚を対称に、まっすぐ歩くことを常に心がけることです。
腱鞘炎の治療
腱鞘炎になって医者に行くと、「もう歩くのはやめて、しばらく安静にしなさい」と言われます。つまり、使いすぎによって腱に炎症が起きているのだから、冷やした上で、できるだけ使わないようにせよ、ということです。
しかし、歩き旅を中断するには、それなりの勇気と決断が必要になる場合もあります。そのためには、ひどくなる前にこまめに冷やし、悪化を防ぐしかありません。
なお、いったん悪化してしまうと、サポーターもテーピングも効果はなく、冷やして安静にする以外に手はありません。また、どんなに痛くても、痛いほうの脚をかばった歩き方はしてはいけません。故障が飛び火してしまいます。
