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その家は,今思えば確かに微妙だったような気もする。家の門ではなかったが勝手口のような所から少し入ったところに車庫はあった。
しかし,ものすごい雨と強風にいいかげんやられていた私は,迷うことなくその車庫を休憩場所として選び,入っていった。ザックを下ろし壁にもたせかけて,それを背もたれに休憩をする。いつものパターンである。
すると,休む間もなく人の気配と声がする。見ると家の裏口におじさんがいて何か言っている。しかし雨と風の音でよく聞こえない。仕方なく「歩いて旅をしている。10分ぐらいで出ていくので雨宿りをさせて欲しい」というようなことを大声で説明する。
するとおじさんは「こっちへ来い」というように手招きをするので,私は地方でよくあるように家の中に入って少し休んでいけという意味なのだろうと思い,ゼスチャーで丁寧に断った(つもりだった)。おじさんは家の中へ入っていった。
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