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まず訪れた先は沖縄県立平和析念資料館。ここは団体客の観光のメインコースから外れていたのでゆっくり見学できて良かった。沖縄戦について様々なことを学ぶことができたが,一番心に残ったのは「集団自決」のことであった。
「『集団自決』の実相は,家族,親族同士が殺し合う修羅場であった」という記述を見たとき,私は自分の眼を疑った。読み間違いかと思った。しかし,続いて読んでいくと次のような事が書かれていた。
慶良間諸島は「集団自決」が最も多く起こった島々だった。特に渡嘉敷島のそれは凄惨以外の何物でもなかった。軍部から配給される手りゅう弾も十分な数はなかったため,ネコイラズがある家はそのネコイラズを飲んで死んで行ったのだが,このネコイラズはあまり多く飲み過ぎると逆にもどしてしまい死ねなくなってしまうのである。
ある家の主人がそれを知らないで家族に大量に飲ませてしまい,家族みんなが死ねずに苦しんでしまった。父親は恐怖のあまり半狂乱になりながら祖父母と妻を棍棒や鍬などで殴り殺し,まだ小さかった子どもの脚を持って泣きながら近くの庭石などにメチャクチャにたたきつけて殺していたというのである。子どもはポロ雑巾のようになっており,結局,その狂ってしまった父親は米軍によって連れ去って行かれたということである。
ある資料によれば渡嘉敷島で「集団自決」によって絶命した村民は325人にのぼるという。
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