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最初は「何となく灰がチラチラしているな」という程度だった降灰がひどくなり始めたのは,桜島口も近づいてきた午後1時頃からだったと思う。まず「何か眼がやけに痛いな」と思い,それが降灰のせいだと気づくまでにしばらくかかった。
「これでは眼が開けていられない」ということでとりあえず当時は普段かけていなかった眼鏡をする。本当はゴーグルをしたかったくらいなのだが,そんなものを持っている訳はなく,しかたなく眼鏡で間に合わす。
さらに道は私をどんどん桜島の方へいざなってくれるので,降灰はひどくなる一方。今度はザックからタオルを出してマスクをする。これはトンネルを抜けるときなどに汚い空気を吸わないように考え出した防御策なのだが,こんな所で降灰対策として使うことになるとは思いもよらなかった。
しかしこれだけ防備をしても,向かい風に乗ってくる降灰に眼は痛くなるし頭痛はしてくるし,口の中はジャリジャリしてくるし…でたいへんな歩行となってしまった。
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